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心臓・腎臓・呼吸器の身障手帳1級程度の障害とは

1.心臓機能霜害
(1)次のいずれかに2つ以上の所見があり、かつ、安静時又は自己身辺の日常生活活動でも心不全症状、狭心症症状又は繰り返しアダムスストークス発作が起こるもの。
a 胸部エックス線所見で心胸比0.60以上の者
b 心電図で陳旧性心筋梗塞所見があるもの
c 心電図で脚ブロック所見があるもの
d 心電図で完全房室ブロック所見があるもの
e 心電図で第二度以上の不完全房室ブロック所見があるもの
f 心電図で心房細動又は粗動所見があり。心拍数に対する脈拍数の欠損が10以上の者
g 心電図でSTの低下が0,2mV以上の所見があるもの
h 心電図第Ⅰ誘導、第Ⅱ誘導及び胸部誘導(ただしV1を除く。)のいずれかのTが逆転した所見があるもの

(2)人工ペースメーカーを装着したもの又は人工弁移植、弁置換を行ったもの

2.腎臓機能障害
 腎臓機能検査において、内因性クレアチニンクリアランス値が10mL/分未満、又は血清クレアチニン濃度が8.0mg/dL以上であって、かつ、自己の身辺の日常生活活動が著しく制限されるか、又は血清浄化を目的とした治療を必要とするもの若しくは極めて近い将来に治療が必要となるもの。
3.呼吸機能障害
 予測肺活量一秒率、動脈血ガス及び医師の臨床所見により、呼吸困難が強いため歩行がほとんどできないもの、呼吸障害のため予測肺活量一秒率の測定ができないもの、予測肺活量一秒率が20以下のもの又は動脈血02分圧が50Torr以下のもの。予測肺活量一秒率とは、一秒量(最大呼気位から最大努力下呼出の最初の1秒間の呼気量)の予測肺活量(性別、年齢、身長の組み合わせで正常ならば当然あると予測される肺活量の値)に対する百分率である。

4.ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害
  ヒト免疫不全ウイルスに感染していて、次のいずれかに該当するものをいう。
(1)CD4陽性Tリンパ球数が200/μL以下で、次の項目(a~l)のうち6項目以
   上が認められるもの。
a 白血球数について3,000/μl未満の状態が4週以上の間隔をおいた検査において
  連続して2回以上続く
b Hb量について男性12g/dL未満、女性11g/dL未満の状態が4週以上の間隔を置
    いた検査において2回以上続く
c 血小板数について10万/μL未満の状態が4週以上の間隔を置いた検査において連続
    して2回以上続く
d ヒト免疫不全ウイルスーRNA量について5,000コピー/ml以上の状態が4週間以
    上の間隔をおいた検査において連続2回以上続く
e 一日一時間以上の安静臥床を必要とするほどの強い倦怠感及び易疲労が月に7日以
    上ある
f 健康時に比して10%以上の体重減少がある
g 月に7日以上の不定の発熱(38℃以上)が2ヵ月以上続く
h 一日に3回以上の泥状ないし水様下痢が月の7日以上ある
i  一日に2回以上の嘔吐あるいは30分以上の嘔気が月に7日以上ある
j 口腔カンジダ症(頻回に繰り返すもの)、赤痢アメーバ症、帯状疱疹、単純ヘルペ
    スウイルス感染症(頻回に繰り返すもの)、糞線虫症及び伝染性軟属腫等の日和見
    感染症の既往がある
k 生鮮食料品の摂取禁止等の日常生活活動の制限が必要である
l 軽作業を超える作業の回避が必要である

​(2)回復不能なエイズ合併症のため介助なくしては日常生活がほとんど不可能な状
         態のもの。

 

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